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宇宙兄弟の好きなキャラランキングにいなさそうなあの人も好きです

アニメ宇宙兄弟を何回も観ています。仕事や人生のモチベーション管理に欠かせません。おもしろいマンガでも生活で頻繁に思い出すことはないですが、宇宙兄弟はどんな自己啓発本よりも思い出します。まさしく「人生の教科書」です。

というわけで宇宙兄弟について何か書きたいなーとずっと思っていました。でもおすすめの理由とか自分的名言集とか書いても、そういうのは今までたくさんの人が書いているので意味がない…で最近また観ている中で、たぶん3回目の鑑賞くらい?からずっと気になっていた人物に改めて注目してみました。

おそらくあまりスポットが当たらない…

手島有利さんです。

 

私が宇宙兄弟の中で一番好きな舞台は三次試験の閉鎖環境です。A班メンバーは本当に最高だし、笑えるし名言だらけ。だからアニメのそこらへんばかり繰り返しみていたりもします。

で、最近私の中では閉鎖環境といえばB班の手島さん。一周まわってB班。しかも手島さん。作中で一番好きなキャラとかではないです。ただもしリアルな世界だったら一番友達になりたいのは手島さん。繰り返し観ていたら親近感的な面もあって存在感が大きくなりました。

宇宙兄弟は嫌なキャラがほとんど出てこないですし、何なら繰り返しみていると最初嫌だったヤツもそれなりに魅力を感じます。ともかく主たるキャラではないが完全なモブでもないという絶妙の立ち位置からいろいろなことを印象深くしてくれている手島さんについて。

手島さんのすごさ

この記事はたぶん宇宙兄弟にいくぶん詳しい人しかみないでしょう。だからお話の経緯などは省略。

凄そうに見えない手島さんが凄いのは以下の2つです。

  1. 能力No1クラス
  2. 腹を決めたときの落ち着きと実行力

能力No.1クラス

溝口くん曰く「意外ですよねぇ、彼は途中までわざと力をおさえてたんでしょうか」。それほど試験終盤の成績が凄かった手島さん。

手島さんはB班5人中でトップになりました。しかも10日目以降の短期間で逆転したということは、最初から全開なら圧倒的だった可能性が高いです。しかもあのケンジがいるB班でです。

B班は頭脳明晰なほうを集めたということ。頭脳がどのくらい影響する試験なのかはわからないですが、成績を競うなら重要でしょう。そこから考えるともしかしたら3班15人の中でもトップだったのかもしれません。

腹を決めたときの落ち着きと実行力

閉鎖環境中の彼は迷いがあったから短所がずっと強調される結果になりました。貧乏ゆすりなど落ち着きのなさ、優柔不断さ、流されやすい、等。

溝口くんに「ほとんど同じ」と言われてしまった抗議文の課題なんかもそう。あれなんかは彼自身が本気で行きたいと思っていなかったからで、本気になった彼が書いたらものすごい熱いものを書きそうな気がします。地球外生命体について真壁くんたちに話したときのように。

実際迷いを振り切った後の彼は別人のように成績を上げ、JAXAに辞退を伝える場や父親への宣言での静かな落ち着きはやはり別人のようでした。

そんな人なので、彼の心からの目標が宇宙飛行士だったらきっと高く評価されていたに違いないと思ってしまいます。

 

手島さんのすごさを再確認したところでなぜ私が彼を好きかです。

手島さんの魅力

私が感じる手島さんの魅力の一つは人間としての信頼感です。

器用に立ち回る感じはしないところ。裏表がない、狡猾に表情を使い分けられない感じの信頼感

例えば手島さんは時計を壊しましたが、先にアラームのグリーンカードをもらったルービックキューブくんに見破られているかような演出になっています。また真壁くんから管制の指示かもという発言を受けて「そっそうかも…しれないかも…」とやはり対応が下手なのがわかります。

でもこういう点にとても魅力を感じます。閉鎖環境試験では、他の受験者は多少の駆け引きやうそ、自分のための自己主張などが目立つ部分も少なくないです。そんな中で手島さんはそういうのが感じられない。まあ手島さんだけは何が何でも受かりたいとは思っていなかったともとれますが。

 

潔さや筋の通し方もかっこいいし信頼できます。彼はB班トップで最終試験行きが保証されていたのに自ら辞退しました。力試しや滑り止め的な意味を含めてせめて最終面接までやってみてからでもよさそうです。NASAにも行けますし。それでも惜しげもなく辞退して自分の道を進んだ潔さ。

最後に辞退するより迷惑をかけずに済むという意味でもちゃんとJAXAや他の受験者に配慮しています。私みたいにあさましい人間だったら一応最後までやりそうです。落ちたら落ちたでいいし、受かって辞退したらそのほうが箔がついてかっこいいしなあとか考えそうです。

 

手島さんの魅力はまだまだあります。すぐに謝れるところ(悪く言えば謝り癖)、言うべき時は言えるところ、そして聞き上手で柔らかい雰囲気を作れるところ。この辺がもし友達になりたい人ランキングだったら絶対手島さんを選ぶ理由です。もし自分がB班みたいな過酷な環境に置かれたらきっと手島さんを心のよりどころにするだろうし、本音を話せる唯一の相手と感じそうです。

溝口くんに対して言うべき時に言ったのはかっこよかったです。辞退しない件について真壁くんも、と自分だけでなく仲間も守ろうとしています。時間差も置いていて、やや感情的になる真壁くんよりも冷静に見えます。

聞き上手でやわらかい雰囲気を作れるところもいいです。この辺は自由時間などの相槌や質問などからうかがえます。威圧感がないので話しやすそうです。

例えば溝口くんは真壁くんにプレッシャーをかける情報を話す際、話し相手はだれでもよかったと思いますが手島さんを選んでいます。これは利用された形ですが、ある意味話しやすさを表しています。

試験中手島さんがチームへの目的をもって意識的に行動していたかはわかりません。ただ気軽に自然体で会話しやすい空気を作っていました。例えば真壁くんが空き時間にジグソーパズルをしているところに話しかけたのは手島さんです。手島さんは真壁くんの白いジグソーパズルについての名言を引き出してくれました。

また終盤真壁くんがリーダーとして空気を作り出したという評価でしたが、手島さんが応えたからこそ実ったものでもありました。手島さんがまず熱く語ったからいい空気ができましたし、その後北村さんの小説話に積極的に応じているのも手島さんでした。きっと手島さんはリーダーシップには優れなくてもフォロワーシップのセンスならきっとだれにも負けない。補佐役人に合わせるという意味で彼の右に出る者はいないかもしれないです。宇宙飛行士として真壁くんが引っ張るチームでその土壌を目立たずに作っていく手島さん、みたいな理想図をどうしても想像してしまいます。

こういうタイプの人が自分だけの道を歩き始めたらある意味最強です。自作の模型だらけの部屋で長い間ずっと思いを温め続けてきた彼を想像するとグッときます。もし地球外生命体がいるなら本当に彼が発見しそうです。

なお手島さんの魅力はわざわざ私がくどくど書かなくても宇宙兄弟公式サイトが簡潔に伝えてくれています。手島さんがお気に入りになった私にはこの説明文だけでもうるうるしてしまいます。

https://koyamachuya.com/about-space-brothers/character/%E6%89%8B%E5%B3%B6-%E6%9C%89%E5%88%A9/

手島さんはヒューストンに行ったら受かれたのか?

マンガやアニメにタラレバを言ってしまうのは魅力的な作品の証拠、とか思っています。彼がもしヒューストンに行ったら受かったかなあ…。

残念ながらたぶん落ちている、と思います。本気になっていない手島さんは正直頼りないです。こいつに命を預けられるか、と言われたら無理そうです。

ただ彼が本気で宇宙飛行士になりたかったら別です。そっちの手島さんだったら「こんなまっすぐな奴に命を預けてそれでも死ぬんだったら仕方ない」と思わせてくれそうです。

正直な生き方とふるまいは勇気をくれる

宇宙兄弟は私にとってやる気サプリみたいなものですが、手島さんは目立たないけど欠かせない有効成分です。じんわりと体をあたためて整えてくれる、みたいな。

立ち回りや話の上手さが大事なんじゃないってことを教えてくれます。一番大事なのは静かに自分の中にあたためている意思なんだと。

ケンジの完成白パズルに寄せ書きした「ありがとう!」。ちょっと適当に書いただけ感もあります。ただ私のイメージでは、手島さんはこういう時無難なあいさつを小さく書くのがデフォな気がします。それがあの力強いシンプルな字。これを書いたときにはすでに自分の道を決めていたに違いない。きっかけをくれたケンジへの感謝の言葉が力強くすがすがしいです。

手島さんの正直な生き方と人へのふるまいはじんわりとした勇気をくれます。

リックやムッタの「本気の失敗には価値がある」を別の意味で実践してみせてくれたのが手島さんなのではないかとも思います。

 

いやーいろいろいいなー手島さん。いろいろいいなー宇宙兄弟。

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