この記事は2019年以前他サイトに執筆したものを引越し掲載しています。
WordPress引っ越し用プラグイン「All-in-One WP Migration」は便利です。ただし後片付けをしないとけっこうなサーバー容量が食われてしまいます。
実際、先日引越後にサーバー容量が圧迫されている(容量が小さすぎなだけだけど)という問題が発生し対応したのでそれをまとめました。ちなみにプラグインを単にアンインストールしてもダメです。
All-in-One WP Migrationで実際に引っ越したのときの手順記事はこちら
引越後エクスポートした側にデータが残ってしまう点に注意
サーバー容量といいましたが、プラグインそのものが重たいわけではないです。
どういうことかというと、データを移行する際にサーバー上にコピーが生成されていて、それがまるっと残るため単純にデータ量が2倍になるようです。
これはエクスポート側にです。
エクスポート側ということは引っ越しでいうと今まで住んでいた家側なのである意味どうでも良さそうですが、サイトリニューアルの場合切り替えのタイミングまでは公開・運用しているわけです。例えば長めに見て1ケ月とか2ケ月とかの間。で、その間現行サイト側はそれまでに比べて約2倍に膨れ上がっています。
これはプラグインをアンインストールしても解消されません。なぜならFTP上に複製データ入りのエクスポート用ファイルが残ってしまっているから。
下は実際に問題が起きたときのwp-contentフォルダ直下の内訳です。
25M ./plugins
368M ./uploads
377M ./ai1wm-backups
3.0M ./languages
4.0K ./upgrade
58M ./themes
ai1wm-backupsというのがAll-in-One WP Migrationがエクスポートするときに生成したやつです。
どうやらこのフォルダにエクスポートするデータがまるっとおさめられる仕組みのようです。
最初wp-content全体でしか容量を見ていなかったので、このプラグイン自体めちゃめちゃ重いんだなあと勘違いしていました(そんなわけない)。とにかくサーバーが圧迫されていたので急いでアンインストールしたものの変わらず…。内訳を見たらpluginsフォルダはぜんぜん軽かった…。
そして377M ./ai1wm-backupsという容量のフォルダを発見!という次第でした。
繰り返しになりますが、管理画面からAll-in-One WP Migrationをアンインストールしてもフォルダは消えないで残っています(重要)。
なので使用後はai1wm-backupsフォルダを削除しておくことが大事です。
私はFTP上で行ないましたが、これ管理画面からでもできるのだろうか。
新サイト側(インポート側)について
ちなみに新サイト側(インポート側)にも使用後./ai1wm-backupsが残ることになります。
でもこれはとても軽いので削除しなくてもいいです。
16K ./ai1wm-backups
新サイト側(インポート側)はむしろthemesフォルダに注意!
インポート側でチェックした方がいいのはむしろthemesフォルダです。
なぜなら旧サイト側のテーマなどを全部引き継いでいるから。
ちゃんと取捨してデータ移行を進めているなら別ですが、たいていはまるっと全部持っていっちゃうと思うので。
旧サイト側のテーマを引き継いでいるということは、特にオリジナルテーマだった場合imgがけっこう重いってことがあります。
これ当然テーマ切替をするとしたら全部使わなくなるのでその分がかなりもったいない。
今回の旧サイト側の消費容量
58M ./themes
新サイト側の消費容量
104M ./themes
新サイト側が2倍消費しているのは、まるっと旧テーマ(の主にimgの分)を持ってしまっているから。この例だとたかだか50M程度に思えますが、少ないサーバー容量でやりくりしている場合こういう積み重ねはバカにできません。
一時使用で不要になったプラグインは削除しておく
あるサイトで引っ越しした後も「All-in-One WP Migration」の他たくさんのプラグインを入れていました。しばらくして投稿画面のビジュアルエディタで記事内容や画像が表示されない、という問題が起こりました。
エラー表示は下記。
PHP Fatal error: Allowed memory size of 41943040 bytes exhausted
このエラーは必要なメモリが不足した場合にでるようだったので、もう用済みだった「All-in-One WP Migration」を停止・削除して解決しました。
まとめ
今回の問題は、扱うデータ量が多いわりにワンタッチでまるっと引っ越せてしまうからこそ起こることでした。
それだけ便利なプラグインなので今後もお世話になると思います。
ただしサーバー容量節約の必要がある場合は本記事の点を気をつけて引っ越し後に適切な対応をしていく必要があります。
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