この記事は2019年以前他サイトに執筆したものを引越し掲載しています。
ウェブデザイン技能検定、受験料なかなかに高いです。
特に35歳以上だと受験料高くなる…おじさんにやさしくしてくださいな
そして対策本はこれといったのがない気がする。というわけでお金はかけずに対策することにしました。
この記事でまとめていること
- テキストを買わない勉強手順
- 学科でネックになりやすいカテゴリ
- 過去問で出てきた知らなかった用語
1.テキストは買わない勉強方法
私がやってみた3ステップ
- まず過去問を3回分やって自分の現在地を知る【20分×3】
- 試験要綱を見て知らないジャンルがあったらググって概要を押さえる【30分】
- 過去問3回分でわからなかった用語をすべてググって自分の言葉で説明してみる【3分×30個くらい=約90分】
1.まずは学科の過去問3回以上
学科については、まずは過去問を直近3回分はやってみました。
これは勉強のためではなく、どのくらいの勉強量が必要そうか、そもそも勉強が必要かどうか見極めるため。そして次のステップの前準備、全然知らない分野がないか確認するためです。
Webについて、人によっては勉強してなくても普段の仕事で十分すぎるほど知識がついている場合もあるでしょうし、その逆もあると思います。過去問をやってみないとわからない。
公式サイトに載ってるので無料でできます。
時間も1回あたり10~15分でできましたので、3回+答え合わせでも1時間以内でできました。ちなみに学科の本番の時間は45分もあります。半分も使いません。
この試験の落とし穴としては、それぞれの問題単体としてはとてもカンタンに見える、でも正解率が7割なのでほとんど間違えられない、というところでしょうか。
25問中7問までしか間違えられない。
6割で合格の試験が多いので、その感覚でいると落ちてしまうかも。
「合格ラインにいるけど確実に受かるようにしたい」という場合、勉強の仕方が難しいなと思いました。基礎理解や応用力を問われるのではなくただ知っているか知らないかという問題ばかりなので。それでいて範囲が広いし、過去問も同じことはあまり繰り返していない感じ。
2.まったく知らない分野を無くす
範囲は公式ページ内に書かれているように多岐にわたります。なので全く知らない分野が多いならその分野の基礎を学ぶといいかもしれません。
人によってネックになる可能性がある分野
範囲・細目の中で、現場でデザインやコーディング作業をしていても、人によっては全く知らないかもしれないと感じた分野は以下です。
- 1.インターネット概論(プロトコル、サーバ、セキュリティなど)
- 2.ワールドワイドウェブ、法務(知的財産権)
- 3.ウェブデザイン技術(ECMAScript…javascriptの標準)
- 7.アクセシビリティ・ユニバーサルデザイン
- 10.安全衛生・作業環境構築
主にサーバー・セキュリティ関係と規格関係といったところ。あとはjavascriptやアクセシビリティなども現場でノータッチの可能性があるかも。
この中で急ごしらえしやすいのは、規格関係(WWW、アクセシビリティ)だと思います。
出題されるレベルはかなり浅いですし、方針を理解すれば知らなくても正解を導き出せます。
逆にサーバーやセキュリティの場合、基礎的な概念がわかってないときついと思うので苦手な人は捨てるのもありかと思いました。もっとも捨てたら受験の意義がなくなりそうですが。
3.知らなかった単語をググる
最後は単純に知らない用語を潰していきます。試験の得点力アップなら別に教科書みたいに体系的に学ばなくても大丈夫で、むしろ単語を潰す方が断然早い。
まったく同じ問題は繰り返されないものの頻出部分はあるので、過去問3回ででてきた知らない用語を押さえるだけで、5~10点分くらい底上げできそうな感じを持ちました。
逆に言うと50点とかしか取れないようだったらちゃんとした本を買うか、対策講座などでじっくり学んだ方がいい気がします。つながりがわからな過ぎて丸暗記もつらいので。
私は過去問3回の平均が75点以上でしたが、じゅうぶん落ちる可能性があると感じていたので知らなかった用語をとりあえずコピペで書き出してググりました。
本番は自己採点で80点でした(20/25)。点数だと余裕のようですが、あと3問間違えたら落ちる…けっこうこわい。
以下自分の学習メモを転載しておきます。そんな言葉も出るんだ的な意味でザっと見てもらえると参考になるかも?(以下平成30年度の1~3回過去問より)
知らなかった用語等
- 不正アクセス禁止法における識別符号
- オーバーレイ表示
- input type=”range”……input 要素でスライダーのコントロール
- プロポーショナルフォント
なんとなくわかっているつもりだったけど、理解が曖昧だったこと
イメージとして捉えていただけなので、言葉で出題されると迷ってしまった用語は以下。初心者に「○○って何?」と聞かれて一言で答えられるようにならないとダメだなと思いました。
- インタラクションデザイン
- ユーザエクスペリエンス
- マルウェア
- ビットマップデータ
- ラスターグラフィックス
- FTP
- IoT(何の略?)
- lang 属性(はhtml 要素に必須かどうか?)
- サイバーセキュリティ基本法
- W3C(何の略?→The World Wide Web Consortium)
- アルファチャンネル
- address 要素(に何が含まれるか?)
- ツールチップ
- SSH
う~ん、ちゃんとした言葉でアウトプットしようとすると意外と難しい。まあ試験では説明するわけではないのでだいたい正解はできるんですが…。
こういう日常実務ではスルーしてしまっている言葉の定義とかをしっかり定着させられるのが資格の意義でしょうか。
ウェブデザイン技能検定3級は25問中前半10問が2択、後半15問が4択です。合格ラインにいると思っても、たまたま理解があいまいな用語が4択の方で多発すると危ないかも?と感じました。
現場に入る前だったらできなかったかな…な問題
- アクセシビリティ(JIS X 8341-3)のガイドライン関係
- SSL
- ロゴ画像の代替テキストの正しい書き方
- 背景はボックスのどの領域に表示?(ボーダーを含むの?)
何を言っているのか自体よくわからなかった問題
■XHTML は XML に準拠したマーク付け言語である。→基本の基本っぽい雰囲気な問題、まったくわかってなかったです。いや調べてもよくわかんないんだけども笑。ちなみに答えは「正しい」。
■HTML5.2 において、終了タグの省略ができない要素はどれか。以下より 1 つ選択しなさい。
- a 要素
- p 要素
- head 要素
- body 要素
→全部省略できないと思い込んでいたので意味がわからなかった問題です。ちなみに答えは1。タグの省略可否とHTML5の仕様について少しだけ勉強しました。
受けてみてよかった
この試験の学習内容は、Webサイトで成果を出せることやセンス良く作れることとは全く別物です。
実技の問題もふる~いデザインですし、なんならウェブデザイン技能検定の公式サイト自体アレですし(→その後公式サイトはようやくリニューアルされた!)。
会社から定期的に何らかの受験を求められているという理由で受けました。でも一応Webデザインの唯一の国家資格ですし、制作の「きほんのき」を押さえたという気持ちにはなれたので悪くなかったかもです。目標ないと勉強しないですしね。次はいつか2級を受けるのだろうか。
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