制作のモチベーションを回復させる落語

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落語を寝る前や気分転換に聴くことがよくある。志ん朝オンリー。落語が好きと言うより志ん朝が好きと言った方がいい。心地よすぎてBGMのように作業用に流していることもある。

落語になにか具体的な効用や学びを求めているわけではない。でも意外にも自分にとってモチベーションアップになる噺が二つある。

  • 浜野矩随(はまののりゆき)
  • 宗珉の滝(そうみんのたき

ものづくりの職人が主役なのが共通点。まじめだが生まれてついての不器用だったり、酒飲みながら仕事するようになっちゃったり。

それが一心不乱に仕事に打ち込んだときに開花するというわかりやすい展開。やっぱり集中して本気を出すって大事。ちょっと日本的な精神論っぽいきらいはあるけど。

でもどちらの人も普段からコツコツと積み上げてきたという事実がある。それもおそらくかなり長い期間。それがこれらの噺に説得力をもたせている。

浜野矩随は自分にはこの仕事しかないと決めたらそれをやり続ける、ということを教えてくれる。やめるくらいなら死ぬくらいの気持ちで。

宗珉の滝は自分にとって耳がいたい。酒は飲まないけど、作業しながら別ウインドウで動画見始めちゃったり、気分転換と称してゲームはじめてしまったりするから。

宗珉の滝は他にも学びが多かった。アドバイスやきっかけをくれる人ってありがたいしそれに対する感謝の心をもたないとな…とか、上手いものがいいものとは限らない、とか。

どちらにも共通しているのは名前が認められちゃえば勝ちなんだな、とか。

それにしても志ん朝が演じているのを聴くから、ありありと情景が浮かんできて引き込まれてしまう。

まず活舌がいい、デザインで言うと文字が読みやすく情報の判別にまったく苦労しない。集中していなくても、はじめてでも、パッとわかる。

そのうえで人物の演じ分け、場面の移り変わり、どこをとっても最高。ぜったいに迷子にならない。

ながら聴き(作業用)、音質が悪いスマホなどでも聴きやすい、好きな場面だけを聴く、こういう聴き方をしても全く問題がない。

志ん朝はあらかた聴いた気がするが、どの噺でも途中からでも、いとも簡単に江戸にタイムスリップさせてくれる。

なので演じられていない部分も自分で設定を拡げていくことができてしまう。例えば「化け物使い」なんかは家の中のにおいまで自分の中では決まっている。その他お気に入りの、たぶん何十回と聴いたものについては、景色や天気や家の中の間取りまで自分の中では確定している。

途中から志ん朝じたいに話がそれてしまったが、職人系や仕事系の落語は意外にもモチベにつながるので重宝している。

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