Webデザイナーの選考で、顧客目線を評価された

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この記事は2019年以前他サイトに執筆したものを引越し掲載しています。

今の会社の面接では顧客目線を評価されたらしいです。

ただの一個人の採用話ですが、この記事ではそのことを書いてみます。

目次

採用された理由を最近確認して意外だった

私は35歳でWebデザイナーになりましたが、最近まで「なぜ今の会社に正社員で採用されたんだろう?」と思っていました。

自分でスキルアップはそれなりに努力したつもりでしたが、もっと吸収力が高そうな若者はたくさんいるだろうし。

で、最近機会があったので社長に聞いてみると、「お客さん目線でやれそうだと思ったから」という答えをもらいました。

正直予想外の答えでとても意外でした。顧客目線って大事だと思いますが、私は一番苦手な部分だと思っていたので。

でもちょうど入社3か月くらい経ち、おぼろげながら感じている一番大事なことがそれだったので妙に納得してしまい、またそこを買ってもらえて採用されたということがうれしかったです。

お客さん目線をどうアピールしたかを後から分析してみた

正直なところお客さん目線を重視してます的なアピールをしたつもりは全くありませんでした。アピールしたのは、能力はないですが努力する姿勢なら負けないです、的なことでした。

社長はどういう部分でお客さん目線を感じたのかを聞いてみると「今までの仕事(料理)をお客さん目線でやってきたことが伝わった。だからWebデザインでもやれると思った。」ということでした。

技術はいずれつくので、むしろその点を重要視している、と。 

で、後から考えてみると確かにそういう内容になっていました、志望動機やポートフォリオに書いたことやその他話した内容が。

というわけで、後付け・結果的にですが私が顧客目線をアピールした方法を以下。

「志望動機」でお客さん目線

志望動機、Webデザインを選んだ理由については今までの仕事(料理)と結びつけて話すようにしていました。

※詳しくは以下の記事で書いています。

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概要はこんな感じです。

今までやってきた料理は、食という一連のサービスの中で最もお客さんに近い仕事(農業・漁業などから始まって人様の口に入ると考えた場合)。反応を直に見て工夫することにやりがいを感じてきた。デザインもWebサービスの中で同じような位置。個々のクライアントやユーザーを喜ばせる工夫をしたいから選んだ。

料理とWebデザインの関連を言おうとしたのですが、これが顧客を中心に仕事を捉えているというふうに伝わったのかもしれません。

確かに「子どものころからずっとデザインや絵を描くのが好きで…」みたいな志望動機の人はたくさんいる、というのは講師や面接官から聞いてきました。意外と差別化できていたのかもしれません。

どんな仕事でも、自分のことより対価を払ってくれる人のために尽くす姿勢が評価されやすいのかもしれません。

「ポートフォリオ」でお客さん目線

私のポートフォリオは作品のクオリティは低くて、特に目を引く部分はなかったと思います。

正直訓練校のクラス内でも屈指の下手さだったと自分で思っています。

ただポートフォリオの内容は大部分がクライアントワークになっていました(7割くらい)。

卒業制作も学校の近くのお店に「HPを作らせてください」とお願いしました。※何度かお昼を食べに行っていた店でした。

またクラウドソーシングで受注したことなどは、社長から見てよかったようです。面接中も受注額などいろいろ聞かれた時点で、食いついてもらえているなという手ごたえがありました。

このように練習や学習でもお客さんありきでやっていたのはよかったと思っています。

「今後の目標」でお客さん目線

今後の目標は、志望動機やポートフォリオなどを通じて2つ挙げていました。

1つは、結果(売上増加など)を出せるデザインができるようになること。もう1つは、積極的な提案や楽しませるようなデザインができるようになること。これも考えたらクライアント・顧客目線になってました。

まあ広い意味で言えば何を言っても顧客の為になりますが、ただ例えば「プログラミングもできるデザイナーになりたい」とか「かっこいいデザインができるようになりたい」と言うと、どこか自己実現優先な感じもしてしまいますし、手段と目的がごっちゃになっている感じもします。

そういえば今回話した時に社長はこんなことを言っていました。「デザインって時間をかければいくらでも作り込めてしまうんだよね…」。経営者の視点を感じました。

ポートフォリオで差をつけるとはどういうこと?

ポートフォリオは自分をアピールする道具。ついつい直接的に「自分を見て!」という方向にいってしまいます。

これが落とし穴かも、と、この記事を書きながら思いました。

今までセンスの良さや個性みたいな部分で差を付けようとするのはなにか違う…とは思っていたものの、ではどうやって差別化するの?という部分はいまいち見えていませんでした。

でもお客さんのために、あるいはユーザーの視点で設計し工夫を凝らす。この視点が重要なのかもしれません。ポートフォリオは作品ももちろん大事ですが「お客さんにどうプラスになるのか」その説明と表現で差をつける、それを軸にする。述べ方は後付けでもいいと思います。特に見せたい部分や工夫した点があれば、ユーザー目線で徹底的に考えました、的な感じに持っていく。

仮にその工夫が間違っていても未熟でも、顧客目線・ビジネス目線を重視していることは評価されるかもしれません。本当は作品作りの前の段階でこういう姿勢を持っているのが一番いいとは思いますが。

別におしゃれじゃなくてもいい

今の会社での制作サイトは自治体などが多いので斬新な要素はなく定番のデザインが多いです。でも見方を変えれば、だれでも慣れ親しんでいて使いやすいページにはなっていると思います。

保守を大事にしているのでメンテナンス性などをまず考える習慣もあります。例えばデザイン性や機能性の点でプラグイン導入を考える際には、それがアップデートで弊害をもたらさないかといったことをまず考慮。アクセシビリティへの配慮も最優先です。

「斬新なデザインができるように腕を上げたい」「新しいスキルをはやく身につけたい」的な感じになっていた今日この頃だったので、クライアントとユーザーに向き合うという仕事の本質をもっとしっかりしなくちゃなと改めて思いました。

まとめ

簡単にこの記事のまとめ。

「クライアントの課題解決の手助けをしたい」「ユーザーの視点で考えてます」

これを志望動機、ポートフォリオ、将来の目標などいろいろな点でそれとなくアピールできると内定が近づくかもしれない、という話です。

すでにできている人にはきっと当たり前すぎる話だったと思います。

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