Webデザイナーの仕事

Webデザイナー未経験でも着実に採用の可能性を高めていく方法

この記事は2019年以前他サイトに執筆したものを引越し掲載しています。

この記事にたどり着いた方は、Webデザインって未経験者だと就職が難しそうって思っているかもしれません。私も35歳で挑んだので就職活動中、これは不可能なのではないか、と思ったこともあります。

そもそもほとんどの求人で「経験1年以上」っていうような条件がついています。「未経験可」のところは本当に少ないです。しかも「可」=「候補として検討します」ということで、歓迎されているわけではないです。就職して経験を積みたいのに、経験してないからその入り口がない。あっても限りなく小さく思える。

私の場合、Webデザインって未経験者でもやる気をアピールしやすい職種だ、と思うようになってから転職活動が変わりました。

Webデザイナー応募はやる気をアピールしやすい

もし面接官だったら、未経験者のやる気と熱意、ポテンシャルをどうはかりますか。「どうしてやりたいのか?」「そのためにどんなことをしてきたのか?」を聞くのがよさそうです。

で、どっちが大事な質問かっていうと2番目です。1番目の答えは行動した事実ではないから。Web制作は未経験でも自分で勉強できることがたくさんあるので実際にやったことをアピールします。

自分で勉強したことを形にしてアピールする

特に学校の授業以外で学んだスキルの話をします。でも例えば単に「WordPressとPHPは学校でやらなかったけど、自分で勉強してます」「色の使い方などを勉強しています。」とかではイマイチです。

あくまで客観的に示せる事実が大事です。「PHPを独学してそれを使ってWordPressオリジナルテーマを作りました(あるいは作っている途中で今このくらいまでできてます)。」という感じです。学びました、ではなく制作物がある、ということ。

勉強して身につけようとしていることが実践的なものなら、経験者に近い形で採用対象に入れるかもしれません。さらにそれを使って制作したものを作品として見せられればベストでしょう。

他業界の多くの技術職では未経験者が努力してもほとんど評価はもらえません。例えば私は調理をやってきましたが、応募者が自宅でどれだけ料理してきたか、勉強したかを話されてもあまり意味を感じません。自宅と店舗の厨房では全く環境が違います。

一方Webデザインは容易にプロと同じ環境で制作の練習ができます。必要なものはPCとデザインソフト、ネット環境だけです。つまり制作物からわかる実力は、制作現場の環境でもすぐに発揮できるものとしてダイレクトに評価されます。

この他にもクラウドソーシングで制作しています、というのは評価が高い事実です。大手の「ランサーズ」や「CrowdWorks(クラウドワークス)」だと案件が豊富なので未経験者でもはじめやすいです。※ポートフォリオに載せるのが理想ですが、承諾を得るなど権利関係には十分注意します。

 

次に「客観的に示せる事実」を作るために私が具体的にやったことを紹介します。

制作会社が求める人材になるために私が実際に行なったこと

私の場合、制作会社志望でしたので以下のことを行ないました。

  1. PHPの学習とWordpressのテンプレートづくり
  2. jQuery,javascriptの学習
  3. Dreamweaver(ドリームウィーバー)の学習
  4. クラウドソーシング、主にコンペへの応募

じつは先ほど書いたことはあまり実践できませんでした。つまり学習を形にして作品を残す、ということ。でもそれを目的にして学習したことで手ごたえが良くなっていった感じです。

1.PHPの学習とWordPressのテンプレートづくり

PHPとWordPressは訓練校で一切やらなかったので、独学しました。

WordPressのオリジナルテーマを作るという目標を達成するためにPHPを一から勉強しました。実際にはまったく完成に至らなかったですが、今作ってみていますという話は複数の応募先で評価されました(いろいろ食いついてもらえたので少なくとも興味は持ってもらえた)。WordPressはホームページなどを受注制作している企業ならほぼ必須です。

2.jQuery,javascriptの学習

これは最初の頃の面接では「学校でjQueryをメインにjavascriptを少しだけ学習しました」としか言えていませんでした。

これではまずいと思い、一から少しずつ復習していくと同時に「プロゲート」等のオンライン学習サービスを使って勉強しました。

具体的に何か動くものを手作りして作品HPに組み込むという目標は一応立てました。完成には至りませんでしたが。でもその結果「学校に加えて自分でもjavascriptを学習しました、今も続けています。」と言い切れるようになり、面接時の手ごたえが良くなりました。

3.Dreamweaverドリームウィーバー)の学習

私の訓練校ではDreamweaverの操作は3日だけでした。ですが、このソフトを使えるかどうかを重視しているところも少なくありませんでした。特に派遣では登録の際にDWでのスキルテストがあったところもありました。

そこでDreamweaverの操作をAdobe公式のチュートリアルを使って学習。その後既存サイトをコピーする練習を行ないました。ただDWはあくまでただのツールなので、ここに力を入れすぎないようにした方がいいとは思います。DWを使わない、あるいはテキストエディタは自由という会社では評価されません。

ここまで1~3のまとめとして

私の場合最終的には以下のようにして、面接官に伝わる事実を作ろうと思っていました。

  1. DWでサイトを制作
  2. 動きのある部分はプラグインを使わずjQuery,javascriptで自作
  3. PHPファイル化(WPオリジナルテーマ化)する
  4. その作品を面接時に制作物として提示する

実際にはその前に採用されましたが、姿勢が評価されたのだと思います。面接でもこれらについての話をする時間はけっこうあったので。ちなみに実際独学でこれが可能だったのかというと難しかったと思いますが…笑。

4.クラウドソーシングコンペへの応募

クラウドソーシングで実績を作ろうと思いましたが、未経験者には主にコンペくらいしか方法はないです。そこでバナーやポスターを中心にコンペに応募することにしました。

具体的には1件採用されるまで、されなくてもまずは最低20日連続で応募するという目標を立てて実行しました。実際には十何日目かに奇跡的に採用していただくことができ、1件のコンペ採用実績になりました。

このことは今の会社の面接時にも評価されたと感じました。具体的な制作時間や受注金額などいろいろ突っ込んで聞かれたからです。

※なおポートフォリオに掲載する場合は承諾を得るようにしましょう。その他権利関係には十分注意します。コンペの場合基本的に採用されなかった応募作品は掲載するのは難しいです。

事業会社の場合

事業会社のWebデザイナーを目指すなら評価されることは企業によって差がありそうです。場合によってはWeb戦略やマーケティング関係、GoogleアナリティクスやSEO、かもしれません。

このあたりは制作物と関連して見せるのが難しいですが、関連資格もありますし勉強していることを話すだけでも差がつけられる気はします。

私自身は事業会社への応募は少なかったですし、働いたこともないのであまり詳しくは書けませんが。

「どうすれば採用してもらえますか?」確実に採用の確率を上げていく

実は先の取り組みは初期のころ面接で落ちながら集めた情報をもとに実行していました。面接官には「何ができる人が欲しいのか?」を聞くようにしていました。

時には「御社に限らず、今制作会社全般の流れとしてどんな人材が価値が高いですか?」とか聞いていました。よい子はマネしないこと笑。でもこれ聞いたところも熱意を買われて一次面接通過しましたが。

で、出てきた答えを総合した結果が前の見出しに上げた

  1. PHP(WordPress)
  2. javascript
  3. DW

そして今の会社でそれらへの学習姿勢が評価されて採用に至りました。今考えると面接で落ちるごとに無意識にPDCAサイクルを回していた感じです。

未経験者に求められるラインをゴールとして、現状の自分との差を埋める意識は持っていました。未経験者はそのゴールの見当がつかないので、それを知るためにどのくらいのことができれば選考対象になるのか聞いてしまうのはアリだと思います。意外とその質問をすること自体も真剣さとして評価されていると感じましたし、聞いて悪いことはほとんどないと思います。ただ聞き方は工夫するのがよいと思いますが。

何を優先すべきか絞れなければ、とにかくコーディング力を上げておく

Webデザイナーの求人欄をみていると「必要スキル」や「歓迎スキル」がよく書いてあります。で、たくさん書いてあるので「いろいろやんなきゃたいへんだ」「何から優先してやればいいんだ?」と、就活初期の私はそう思ってました。

コーディング力は実務ですぐ必要

でも未経験で「すぐに使える力」と思われるのはおそらくコーディング力です。HTML、css、jQuery。なので何からやるべきか迷ったらコーディングの勉強をしましょう。具体的には自分が気に入ってるサイトのコピーなどで力を上げるのがいいと思います。目標の一つはスピードを上げること。

制作会社入社後の実務で多いのは既存サイトの修正や追加です。また新規案件も先輩が作ったデザインをコーディングするところから担当するパターンが多いです。ちなみにPhotoshopを使った画像の修正とかもすぐ担当する可能性が高い業務です。が、どちらかというとコーディングの方が一朝一夕ではできないので優先しておいた方がいいと思います。

制作会社の就職面接でも派遣登録でもよくこんなことが聞かれました。

  • 「この制作物はどのくらいの時間でコーディングしましたか?」
  • 「例えばこのデザインでコーディングしてくださいと言われてできますか?」

また派遣登録先によってはコーディング力を試すために、修正業務の試験をやったこともあります。一方、イラレとフォトショについてはほとんど聞かれたことはなかったです。

みんながやりたがらないからやる

デザイナー志望ってコーディングとかプログラミングの勉強は苦手っていう人が多いです。私も好きじゃないです。できたらイラレやってたいです。でも、だからこそ、そこが突破口になりやすいです。

今の会社の面接時には「ただデザインをやりたいという人はたくさん来る。でも開発系など広くスキルを身につけようとしている人がほしいと思っていた」と言われて手ごたえを感じました。また訓練校の先生、エージェントの方々も同じようなことを言っていました。絵が好きだからデザインやりたいみたいな人ならいっぱいいる、と。

将来「なりたい」自分になるために、まず企業から「欲しい」と思われる人材になること。そういう姿勢を持つことで、きっと将来も自分のデザインを使ってもらえる、任される場面が増えてくるのかな、とか思います。またフリーランスを目指すとしてもこの姿勢はとても重要だと思います。

まとめ

「未経験可」という求人でも実際には「未経験者」が採用されるのは厳しいものです。でも「可」というふうに入り口を作ってくれている以上、未経験だから採用しないと言っているわけではありません。

本当にやる気があるのか見えないから採用できないのです。

言葉でやる気を伝えるのも大事ですが、努力している事実を淡々と伝えられるように日々取り組む、また実績を作品という形にして見せられるようにすれば、選考ラインにのれるようになっていくはずです。