デザイン力がないと自覚した人間の戦略

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35歳でWebデザイナーに転職しました。デザインもパソコンも「きほんのき」がわからない状態でした。その状態で正社員として制作会社に入ってしまったので、なんとか脱落しないように可及的速やかにごまかす必要に迫られました。

こういう場合本来は地道に練習課題などをやってデザイン力を高める等が一番いいと思います。ただ実際には時間もなかなか取れず…というわけでこの記事では意識した心がけみたいなことを10コまとめてみようと思います。

目次

1.現状の自分に頼らない

最初のころはデザインを芸術やアートと勘違いしていました。そしてそう考えるとなんとなく自分の潜在的なオリジナリティを引き出さなければならない的なところがありました。

でもそういう現状の自分はデザインの基礎すらないマイナスの自分です。ゼロではなくマイナス。なのでその自分に頼って自分の中から何かを生み出そうとするのをやめる必要がありました。

2.大量の情報をインプットする

デザインに関する情報を大量にインプットします。

本やポスターなどいいと思ったものはどういう法則なのか。ちゃんと整理できなくても応用できなくてもただ大量に接触し取り込むだけでだいぶ変わってきます。

また今取り組んでいる案件について、業界の定番はどういうものなのか、参考サイトなどで大量に俯瞰するようにインプットします。

3.たくさんのパターンをつくる

経験が少ないとゴールが見えない状態で作ることになります。

最初から方向性を限定してしまうとそれが間違っていた場合どうしようもない。修正や微調整で上げていこうとしても根本が間違っていると迷走します。

これを避けるために元のざっくりしたアイディアの時点で複数、できるだけたくさんのパターンを出せるだけ出してみるのがいいようです。

4.必ず寝かせる

当日はけっこういいものができた、と感じても翌日見ると愕然とすることはよくあります。数日、一週間と経つほどこれが強くなっていくこともあります。

というわけで絶対に寝かせることは大事です。そのために早くスタートを切ることが肝心です。

5.原則に従えているかチェックリスト

チェックリストをつくっておき、各制作後に確認します。

デザインの4原則などの超基本的なところを中心とし、余白、フォント、あしらいなどで改善の余地がないかも含めます。

6.評価は必ず人にもらう

自分で欠点に気づくことは不可能に近いので人から評価をもらうようにします。

特に自分ではよくできたと思っている時。視野が狭いからそう感じてしまうことは多い気がします。そういうときこそ着眼点がまったくずれていて見当違いな場合もあるのがおそろしいです。

できるだけ個人的な好みを封印して論理的、客観的に言葉にしてくれる人が理想です。

7.直感で判断しないで言語化

テイストやトーンなどは言語にして書き出します。

直感でなんとなくこんな感じ、というのは当てになりません。信頼できる直感とは大量の経験に裏打ちされていることが条件ですが、その経験が圧倒的に足りないからです。

なのでいちいち言語化し論理的に組み立てていく作業をしないといけません。

8.アレンジの気持ちは封印

料理が下手な人ほどへんな独自性を出そうとしてアレンジしたがるというのがあります。

デザインもそれに似たところがあるので要注意です。

自分の突発的な思い付きは大抵マイナスになるアレンジなので極力封印します。

9.最新トレンドにはついていかない

基礎的なデザイン力のない人間が常に最新のトレンドについていこうとすると迷走しやすい気がします。

最新のものはまだまだその情報の絶対量や分析が少ないからです。そのためどうしてもその真価ではなく表面を追いかける形になります。

もちろん情報のインプット自体は常に最新を心がけるべきです。が、すぐに自分でやるのは難しいことが多いです。

10.万能を目指さない

例えばHPやバナー制作。どんな業種、どんな業界の案件もこなせるという万能を目指すのは難しいです。

それまでデザイン経験がない中途転職者の場合はずっとやってきた人に絶対に追いつけません。

なのでできるだけ得意なジャンルを決めてそこを深堀りするのがいいです。

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