座りっぱなしで股関節がおかしくなったので整体と整形外科を比較してみた

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Webの仕事の前はずっと立ち仕事をしていました。で転職後座りっぱなしで股関節がおかしくなったことがあります。

実際には座りっぱなしであることが問題というより運動不足と姿勢の悪さだったと思います。一応軽いジョギングくらいはしていたのですが、ストレッチ不足でした。

整体と整形外科の両方に行ってみたのでその比較等を書いてみたいと思います。

目次

最初に結論

最初に私なりの結論。

ケガのような状態なら整形。はやめのメンテナンスなら整体。

でも実際には迷っている状態が一番多いと思います。

迷ったら、あるいは両方行ってみようと思ったら、まずは整形。理由はレントゲン等での客観的確認と医療機関の安心感。そして単発での受診がしやすいこと。

いっぽう先に整体に行く場合、けがや病気の段階になっていた場合の空回りや悪化のリスクが大きい気がします。また初回から入会や数回セットの申し込みがあるところが多いです。

症状

左の股関節の痛みが出ました。

具体的には自転車の乗り降りあぐらの姿勢ができないなどです。ゴキッとなります。

歩行や階段昇降など縦の動きは無問題でも、開く・回転させるなど横の動きが問題。

あとたまに腰も痛いのでそれもついでに相談できれば…という感じで受診を決意。

最初に整体に2回通いましたが「気持ちましになったかな…」程度だったので、整形外科にも行ってみよう、という流れでした。

整形外科での診断

問診、ベッドでの可動確認、レントゲン…。書かれたのは「変形性股関節症」。

でも先生曰く「そういうのではない」。ただ保険適用のための形式上?リハビリテーション実施計画書にはその病名(症状名?)がつけられました。

ゴキッとなる感覚は関節前後の神経のタイミングのズレ(コンマ何秒)でも生じるそうです。たぶんこれが原因と。

初診日にこのように診断されその日にリハビリを受けられました。理学療法士的には「あまりにも運動不足で固まってしまった」的な感じで言われました。歩いたり走ったりだけじゃダメなんだな…。そういえばストレッチすらしていなかったかも。

このリハビリ内容は整体っぽい感じでしたが、整形のほうが保険適用なので圧倒的にコスパがいいです。1000円で30~40分くらいの整体的な治療が受けられた計算になります。単純に3割負担で済む保険適用分の違いかと。

リハビリ治療

大けがや重病でもないのにリハビリというのも大げさですが、一応”リハビリ”をすることになりました。

理学療法士に一定部分を固定してもらって指示通りに脚を動かしたりする感じです。

今回は左に重心が偏っているとのことで、左側にテーピングされました。膝から足の裏まで縦にぐるっとです。理屈はよくわかりませんが右側に重心がいくように修正がかかるそうです。これで翌日の夜の入浴まで過ごしてくださいとのこと。

あとは「ストレッチをするように」ということ。やり方は自由、一般的なやつでよい。筋トレも痛くない範囲でやってよい。という指示を受けて終了。

さっそく治療の帰り道から下半身が軽くなり自転車の乗り降りもスムーズになりました。

2回目の施術のときに、おすすめの運動があるかたずねると、横の動きや腰の回転がある運動がおすすめとのこと。卓球やバッティングなどがよいそうです。その後バッティング通いしていたら自然に完治しました。

結局整形も2回かかっただけで済みました。

整形と整体の違いとスポーツ専門の整形

どちらに通ったときも先生や施術者とよく話せたので、素人なりの理解でスタンスの違いをまとめてみました。

まずは整形。以下は先生との話の抜粋。(先に整体に行き、骨盤後傾と言われた件などから以下のような話になりました。やはり西洋医学的な立場だからか東洋的な整体には批判的な感じではありました。)

ピンポイントで見る。部品が悪いか使い方が悪いかの2択。(もっとも複合の場合もあるので3択というべきか。)

前者、つまり部品はレントゲンで異常がわかる。それがなければ後者。今回は後者だったので使い方・タイミングの修正をリハビリで行なう。

考え方の根本は、人間はそもそも完璧な機械じゃないということ。ひとりひとりくせが違っていて正解もない。

骨盤後傾もそう。それは「左利き」という個性と同じ。骨盤の向きなど人それぞれ。仮に右利きに直しなさいという修正方法があったとしてもそれが唯一ではないし正しいとも限らない。もっと他の簡単で成果のでる代替案はあるのでは?という考え方をする。」

という解説でした。

つぎに整体。連携やバランスを見て、人間の理想(とされている)状態から減点方式で見るようです。

その人の個性やクセは重視しません(もともと骨盤が後傾なタイプの人だとしても理想とされている状態を目指す)。減点方式ですが実際にはクセがゼロつまり100点という理想にはたどり着かないので通い続けても”沼”になるかもしれません。ゴールはありそう、というか確かにあるのでしょうが基本たどり着けません。

これは整体師さんとの雑談で出てきた内容で、目的をもって通うことが大事とのこと。つまり「健康になること」が目的になってしまうとダメ。やりたいことがあるから整体で整えるというのが正解だそうです。

なお私が行った整形外科はスポーツ関連が専門でした。スポーツによる異常やケガを中心に、理学療法士によるリハビリをメインにしているみたいなところでした。整体院を合体させたようないいとこ取りタイプで保険もきくわけなので一番よかったです。診断は整形外科的にしますが、リハビリは結局整体院と同じような感じでした。

座っていて動きたくなる、脚を組みたくなるのはなぜ?

余談ですが、もう一つ雑談で聞いてみたことがあります。

足腰の痛みや異常は姿勢、特に座っている時の姿勢が原因な気がしていたので「なぜ座っていて足を組みたくなるのか」を聞いてみました。

整体では「身体の左右のバランスが悪いから」という答え。

整形では「腰のところにセンサーがあって傾くと脳に伝えるシステムになっている。ずっと座っていると脳がわからなくなるので動いたり姿勢を変えたくなる。だからそうなったらリフレッシュで動いてやればよい。」

最初後者のほうが人間のからだをシステムとしてとらえているようで、その場ではすごく納得してしまったのですが、あらためて考えてみたら姿勢がいい人って微動だにせずに座り続けていても平気に見えます…。

あと自分の場合、運動して体が柔らかく軽くなっている状態のときは座っていても疲れにくいですが、逆の場合はすぐに疲れて姿勢を変えたくなります。というようなことを考えていたら整体の単純な説明の方が納得できる気がしました。

まあ真実はどっちでもいいです。どっちも間違っていないのかもしれませんし。

ただ両者のスタンスがぜんぜん違うことがわかったので、今後その時に応じて整形と整体どちらを利用するかの判断材料にしようと思います。

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