30代以降で未経験の仕事に応募する場合、最初から落ちる前提でのぞむのは一つの手だと思います。
私は50社以上落ちました。調理→Webです。
不採用が増えるにつれてだんだん考え方を変え、落ちて当たり前と考えるようにできました。それによって挫折せずに済んだのは確かです。
100社落ちる前提で最初から一覧表を作った
私の場合100社落ちるまでは続けようと思いました。がんばらず淡々と応募作業するという感じです。もし本当に100に到達してしまったらそこで再考しようと思っていました。
応募先は深く調べたり考えたりせず、通える範囲で実務経験不問のところはほぼ全部という感じでした。「実務経験必須」はパスし、その他あいまいな書き方をしている場合は候補に入れました。またトライアルもいくつかありました。
こんな感じだと未経験でもけっこう応募先がありました(首都圏郊外)。でもたくさん応募していると、いつどこに応募したのか頭では把握できなくなってきます。というわけで応募先の一覧表を作成しました。一覧表は当初意図していなかった効果もたくさんありました。
一覧表にした効果
応募先を一覧表にした効果は以下です。
- 現状の把握…先述の通り。いつどこに応募してどういう状況かすぐにわかる。
- モチベーション維持その1…落ちても形に残るので活動の蓄積として実感。
- モチベーション維持その2…とにかく書類応募はしてしまおうという意欲。
- エネルギーの最大効率化…ここぞというタイミングや応募先に集中しやすい。
- 平常心を保ちやすい…自分の就活の全体像が把握できる。
- PDCAを回せる…全体的に眺めて問題点や改善点が見えてくる。
以下それぞれ補足です。
①現状の把握
求人サイトは応募や選考の状況を管理してくれる機能があります。ただいくつも求人サイトやエージェントを利用していると、今どこに応募しているのかよくわからなくなってきます。かといってすぐに把握できる範囲に抑えてしまっていては就活が進みません。
一覧表を作ることで現状をすぐに把握できました。
②モチベーション維持その1(形に残る)
一覧表のように目に見える形になっていない場合、応募して落ちたら完全に無駄のように感じがちです。ですが一覧表にすると形に残るので、活動の蓄積として実感できます。「不採用=消えてなくなる」のではなく、ゴールに近づいているという感覚です。
一番良いゴールはもちろん採用ですが「100社応募してダメならそこで再考しよう」と考えていたので100社応募でも一旦のゴールと考えていました。
③モチベーション維持その2(応募への行動)
100になるまで一覧表を埋めていく、と考えると応募の心理的ハードルを下げることができました。
難しいそうなところやそこまで意欲が上がらない応募先だと躊躇しがちです。「どうせ落ちるのだから…」と控えてしまいます。
ラジオ体操のスタンプに近いかもしれません。リストを埋めていこうとすることで、迷ったら応募という行動がとれるようになりました。
④エネルギーの最大効率化
いろんなところに応募しているとどこにエネルギーを注げばいいのかわからなくなってきます。
事前準備だけでけっこう時間もかかるので、複数応募の場合その時間配分が重要です。
具体的には「どの応募先をより詳しく調べるか」「もし面接に進めたらどうするか」といったことです。
なお自分の志望よりも実際の進捗のほうを優先するようにしていました。具体的には面接にすすめたところにエネルギーを集中投下するということです。
⑤平常心を保ちやすい
就活で落ち続けると平常心を保つのが難しくなってきます。そして平常心を失う原因の一つは、冷静に状況を把握できなくなってくるからです。
客観的に(他人が見てもわかるくらいに)自分の就活の状況をまとめ、それを毎日使うことで平常心を保っていました。落ちても事務的に処理しやすいので必要に以上に落ち込んだりひきずったりせずに済みました。
もちろん一覧表にしたら平常心を完全に保てる、というほど就活は甘くなかったです。ただかなりメンタル面で効果はあったという実感があります。
⑥PDCAを回せる
仕事ではなく就活でPDCAとは少し悲しいですが、ある意味これが一番よかったことです。
一覧表により面接に進みやすい求人の傾向などをつかめました。また面接で言われたことや手ごたえなども記入していくことで課題も見えやすくなりました。
一覧表の項目
一覧表の項目です。
- 求人媒体(掲載サイト等)
- 企業名
- 職種
- 給与条件
- その他条件
- 経験
- 応募の進捗状況
志望について(第一志望やランク付けなど)はこちらに選べる余地などないので書きませんでした。
職種はWebデザイナーがほとんどでしたが、WebマーケティングやWeb製作スタッフといった肩書きのところも少しありました。
応募の進捗については、メール連絡、ポートフォリオ(Webか印刷か)、書類選考と面接の状況などです。
まとめ
30代半ばでWeb未経験からの就活はなかなか厳しい試みでした。一覧表をつくって活動するということは、たくさん落ちることをはじめから覚悟するということです。
ちなみに最速記録として、応募して42分後に不採用通知がくるというのがありました。
50社以上受けてようやく1社受かりました。それまでなんとか続けられたのは一覧表を作って取り組んだからだと思っています。
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